こんにちは、りくです!
今回は【インターンまでに読みたい企業分析】シリーズの第4弾です。
インターン参加や申し込みに当たっては、企業に失礼がないよう準備が必要です。
3分で読めるボリュームにまとめますので、サクッと読んで対策しましょう。
企業分析は必ず業界分析をしてから行いましょう。
まだ業界分析をしていない方はこちらの記事を先にお読みください。
今回は『キリン』の企業研究です。
それでは早速、まとめますね。
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キリンの企業研究①企業名と主業種
キリンの企業研究、企業名と主業種は以下の通り。(※1)
企業名:キリンホールディングス株式会社
主業種:飲料メーカー・医薬品メーカー
キリンの企業研究②売上高の競合他社比較
キリンの企業研究、売上の他社比較は以下の通り。
売上収益:1兆9,413億円
競合他社比較:サントリーHD・アサヒグループHDとの計3社で比較。キリンHDは業界においてチャレンジャーである。(※1,※2,※3)
キリンの企業研究③各事業の現状分析
キリンの企業研究、事業内容詳細は以下の通り。(※1)
事業詳細:<国内ビール・スピリッツ><国内飲料><オセアニア綜合飲料><医薬><その他>の5事業を主軸に展開。
・<国内ビール・スピリッツ>(売上6,819億円、利益852億円)
キリンビール株式会社を統括会社として、ビール、発泡酒、新ジャンル、洋酒等他酒類を国内展開。
売上(前年同期比99.5%)・利益(同103.0%)と利益が順調。
主力ブランドに投資を集中し、『キリン一番搾り生ビール』や『本麒麟』が好調。
ビール類市場が全体として15年連続減少する中で、2年連続前年増を達成している。
RTDカテゴリーも主力ブランド品『キリン 氷結』などが好調。
※RTDとはReady to drinkの略語。「すぐ飲めるもの」という意味で、栓を開けてそのまま飲めるお酒のこと。缶チューハイ等がこれにあたる。
・<国内飲料>(売上2,868億円、利益264億円)
キリンビバレッジ株式会社を統括会社として、清涼飲料を国内展開。
売上(前年同期比101.4%)・利益(同113.0%)ともに順調に推移。
『キリン 午後の紅茶』は新商品やリニューアル品が好評、コーヒーも好調。
将来の種まきとして『KIRIN naturals』の全国展開を開始し、オフィスにスムージーと健康関連のセミナーの提供をスタート。
広告費の効率化等によって利益は大幅改善。
・<オセアニア綜合飲料>(売上1,212億円、利益190億円)
LION PTY LTDを統括会社として、ビール、洋酒、乳製品、果汁飲料等をオセアニアで展開。
売上(前年同期比91.0%)・利益(同79.8%)ともに不調。
酒類で競合の営業強化、乳製品では干ばつによる原料乳価格の影響を受け大幅減益。
また、飲料事業にかかる株式を海外会社へと譲渡し、減収減益に繋がっている。
・<医薬>(売上3,049億円、利益554億円)
協和キリン株式会社を統括会社として、医薬品を展開。
売上(前年同期比112.7%)・利益(同109.9%)ともに好調。
事業のグローバル化に伴い、『One Kyowa Kirin』の名でマネジメント体制を構築。
日本で『ネスプ』の特許切れによる売り上げ減少は合ったものの、国内・欧米ともにその他製品が好調に推移。
※ネスプとは腎臓病によって腎機能が低下して起こる腎性貧血を治療する薬剤のこと。
・<その他>(売上3,680億円、利益270億円)
主に4つの会社で構成される。
①メルシャン株式会社はワインを販売、日欧EPA発行の影響でチリワインの販売数量が減少。
②ミャンマー・ブルワリー社はビール等を販売、国の経済成長に伴ってアルコール飲用量が増加しておりビール市場が急拡大している。
③コーク・ノーススイート社は清涼飲料を販売、米国北東部で販売数量を増加させている。コカ・コーラ ビバレッジ ノーススイート社の略称。
④協和発酵バイオ株式会社はファインケミカルや機能性表示食品等を展開、『iMUSE(イミューズ)eyeKW乳酸菌』の取り扱いを開始して商品ラインナップを拡大。
キリンの企業研究③今後の注力内容
キリンの企業研究、今後の注力事業は以下の3つ。(※1)
①既存事業の利益成長
食領域においては、収益力の更なる強化を行う。市場限界が近い中で、『キリン一番搾り生ビール』や『本麒麟』のブランド育成に注力する。
医領域においては、グローバル戦略3品である『Crysvita』『Poteligeo』『Nourianz』を成長の柱として飛躍的な販売拡大を目指し、これらに次ぐ製品開発にも注力する。
②ヘルスサイエンス領域の立ち上げ
少子高齢化の日本において、食と医のグループ力を活かして健康に貢献する新事業を創出していく。
③イノベーションを実現する組織能力の強化
経営基盤の一層強化に向けて、DXの推進を行うとともに、多様な価値観や専門性が活躍できる風土づくりを進めていく。
※DXとはデジタルトランスフォーメーションの略で、デジタル技術によって人々の生活をより良くする変革のこと。
りく(筆者)からのコメント
キリンHDは飲料だけではなく、医薬品事業も大きな規模で展開しています。
インターン参加時に飲料メインの会社だと思っていた!なんてことがないようにしたいですね。
もちろん、採用サイトはしっかりと全体を読んでから参加しましょう。
各セグメントの細かい事業内容や働き方などを知るためには、実際に社員と直接話して質問する必要があり、インターンはその貴重な機会です。
大きく4つのセグメントがありますが、具体的に自分がどの分野に興味を持っているのか等、しっかり考えてから参加することを推奨します。
食品メーカーの就活現場では、毎年グループ会社と間違えて的外れな質問をする学生が見られますので、自分の目的とする会社の説明会やインターンに正確に応募しましょうね。
例えば、医薬品メーカーである「協和キリン株式会社」の説明会で、飲料の質問をするのは率直な表現をすると論外です。
説明会でそういった質問をしてしまって、赤面する学生さんは毎年いますので、皆さんは気をつけましょう。
以上データ引用元
※1(キリンホールディングス株式会社19年12月期決算短信)
※2(サントリーホールディングス株式会社19年12月期決算短信)
※3(アサヒグループホールディングス株式会社19年12月期決算短信)
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さいごに
今日も読んで頂きありがとうございました!
企業分析は地味な作業ですが、自分が企業に入ってからどういった事業に関わりたいのか、それを考えるためには避けては通れません。
文字ばかり読むとテンションも下がりがちですが、リフレッシュしながら頑張っていきましょうね。
就活をしていると周りにいるすごい人たちに気を取られて、
自信を無くしてしまったり、やる気がなくなってしまうことがあるかと思います。
でもゆっくりと前に進めば大丈夫ですから。
安心してくださいね。
焦ることなく、一歩ずつ進んでいきましょう。
今後も就活に関する有益情報や企業分析を次々と更新していきます。
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サントリーHDの企業分析はこちらをご覧ください。
業界分析をまだ終えていない方は、こちらの記事を読まれることを推奨します。
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